8-③ 宇宙的自己のうちに夥(おびただ)しい富がある
<宇宙的自己のうちに夥しい富がある>
-自分自身のためになるように思考する
あなたの抱えている問題がどれほど波濤のように荒れていようとも、なにものもあなたをいまいる場所にとどめる強制力はない。あなたの真の自己とのコミュニケーションを切断しているその嵐は一時的なものにすぎない。スーパーマインドの澄明さから生じる自由な生は、いつでも、どこででも、誰でも、生きることができる。
誤解ないし錯覚という、霊的なものを咀む壁は、これを突破する道はある。もしあなたが紙の壁を破ることができるなら煉瓦の壁をも破ることができる。だがまず紙の壁から始めなければならない。
われわれは、自分自身のためになるように思考するのにどこから出発できるだろうか?幸い、どこからでも出発できる。決心のついた栄者がどこからでも海中へダイブするのと同じだ。あなたが望んでいることが、真のあなたのために最善なことと同じものでないのではないかと疑うことから始めることもできる。これは一見そう思えるほど容易ではない。しつとく満足をもとめる欲望は真正な欲求らしく仮装することに巧みだからである。
われわれはたんに幸福について考えることと実際に幸福に生きることは違ったものであると分るようになれる。この差は、美しい牧場を想像するのと実際にその牧場に立つこととの違いである。もしわれわれが不注意にも、想像されたイメージを実際の生きている現実と思うならば、それは無意識的にわれわれ自身を購していることである。多くの人々がまさにこれを行なっている。ここから脱出する道は、心的イメージはイメージ以上のものではないと疑うことだ。ときには、鋭いショックあるいは意しい苦しみが、われわれの内部に、たんなる思考を超えたリアルななにものかの存在を匂わすことがある。
あなたの努力をこの簡単なテストにかけてみる。「俺は本当に、前よりすこしははっきりと物事を見ているだろうか?」と。もし答えがイエスなら、それは純粋なプラスである。もしノウならばどうするか?心の霧を払う努力を辛抱づよく続けるだけでよい。
あなた自身を、あなた自身の内なる秋かな根源へより近くさらに近くと絶えず接させてゆく。その根源自体があなたの新生となる。それは川べりにある糊々の柮に似ている。一本一本の醤の緑と生命力とは、それが川という根源に近いという事実で保証されている。
あなたは、われわれが自己責任とよぶ崇高なパワーを穴いてはいかなることも為し得ず、持ち得ず、達成し得ない。あなた自身を乗てて、あなた自身の豊かさを期待することはできない。貧困といい、富裕といい、それらは全て自ら招いた結果なのである。
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