Skip to main content

11-⑨ あなたの解放がほのかに見えてきた

<あなたの解放がほのかに見えてきた>(P281〜)

-世界は花園となってあなたを迎える

われわれは解放を帰還と見るべきである。われわれは加をつけられていない自己へ、機械的ではない自己へ還らなければならない。

自由でない行動というものは常に、機械的な無意識状態のなかで為される。機械的な無意識状態は不幸を示す。いつだったか、私はある店に入って、欲しい品物のことを訊ねた。私が女店員に品物の説明をしている途中で、彼女は首を振って、ストックされてないと言った。彼女は、私の求める品が何かを知る前に、ハウと言ったのだ。そして最後まで私のととばを聞くと、彼女は品物のある方に案内した。

このちょっとした出来事を検討してみよう。事実を聞かないうちになぜ彼女は首を振ったのか?

たぶん彼女の深く浸みこんだネガティブな性質が、外的な状況へまで機械的にそれみずからを延長させて、過ちを犯したのだ。この出来事ひとつで、彼女の内的な状況について多くの情報が明らかになる。彼女は不幸だ、なぜなら機械的なネガティブな反応は常に不幸だからだ。彼女は考えない。彼女は植えつけられた習慣に従って機械的に反応するだけである。その他いくらでも挙げられる。

あなたが次のようにすると解放がほのみえてくるーー

刺激的興奮よりも真実を選ぶ

反応する前に立ちどまる

あなたが最後に会った人の影響力を洗いおとす

自己が自己に教えることをゆるす

傷つくまでに自己に正直であること

リアリティを装っている感傷的な演技はやめるこれ以上あなた自身の外に安堵を求めない

偽りに対する報復は即座にやってくると悟る人前でのみせかけの敬愛を見破れ

真理をほんとうにあなた自身の真理にする

あなたが自由でありたいと望む特定の領域を指示しておくことは賢明な手続きである。あなたがはつきりと自由を奪われている領域を選ぶ。その領域とは他人からの承認が欲しいという追い立てられるような欲求なのか、罪の意識と感情なのか、または強迫観念ないし強迫行動なのか?あるいはその領域とは、決して達成されない目標の追求をどうしてもやめられないということなのか?

とにかくとうした領域をひとつだけ選び、手に入れられるかぎりの知識と叡智の最後の一オンスまでも注ぐこと。

ある領域からの解放がまた他の幾多の領域からの解放をももたらすことを、あなたは知ろう。というのは、ある大きな技を切り落とすと、それに付いている小技もすべて一緒に落ちるからである。

個人的な解放へむかって、どこをどう打つべきかを指摘してみよう。どういうかたちの危機であれ、その危機の際にはいつも、「スーパーマインド』のなかの適切な原理を想起すること。この方法は、物事がすべてスムーズにいっているときに行なった反省の十倍も有効である。あなたが意識的かつ意図的に、あなたの心を危機から引き離してスーパーでハンド原理へ移すときに、霊的な催眠は破られるのである。危機があなたをあなた自身への怒りあるいは罪の意識へ追いやるような場合、あなたがあなた自身の善でもなく悪でもないという原理を想起する。これが実際に認識されると、あなたは山の頂上に住むような自由と解放の爽快さへと変る。

あなたの洞窟から抜けだせ、世界は花園となってあなたを待っている。(ニーチェ)

あなたは内に秘められたる自己をもっている、あなたは自由で全体的で、花園に生きる自己をもっている。との自己はなにものについても梅まず、なんぴとからも厚意を求めない。との自己は、それが何をしているかを知っている。この自己はそれみずからの静謐さのうちに安住している。この秘なる自己とはあなたのスーパーマインドなのだ。