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5-⑥ 宇宙的観点から見れば、全てはうまくいっている

<宇宙的観点から見れば、全てはうまくいっている>

-自分自身をことごとく把握しなさい

地上の人間はだれも、次の三つの観点のどれかひとつに拠って生きている!

一、万事正しい。

二、一切が間違っている。

三、万事すべて真によし。

圧倒的に大多数の人々は第一の観方を日にする。だが心からそう思ってはいない。他にどうしてよいか分らないから、仕方なしに万事がうまくいっているフリをする。どこへでかける当てもなしにドレスアップしている。

小数の人々は次なる、"一切が間違っている”の段階へと進む。もはや自分自分をいていることができないから、彼らの運命を賭けておそろしい未知のものへ挑戦する、そこではあらゆるものが失われているかに見える。神秘思想のある教えはこの状況を、破れた船へもうかが注ぎんできているのに・••・・と表現している。たしかに、これらの人々は、もう絶望と分っているのに、とにかく岸へ向かって波を冒して進もうとするのである。

ときたまにではあるが、敢な人が第三の受階へと雄々しく夢みたつ。終りまで耐え忍べとの新約聖書のアドバイスを心に秘めつつ、彼自身に正直に対面した彼は、いま彼自身をことごとく把握している。もはや自己分裂はなく、一波がその下の大洋の一部であるごとく、彼は大宇宙と一つである。

彼の勝利は、「万事すべて真によし」と言い表わされる。

こういう問いが起こってこよう、「しかし、同じところをぐるぐる回っているだけかもしれないのにわたしがちゃんと前へ動いている、とどうして知ることができるのか?」と。あなたはそれを、あなたが前へ進んでいくなにかこれまでとは違ったものを感知することで、知るであろう。それはあたかも、遠くにおぼろげな姿で立っている一本の間が、それへ向かって歩いていくにつれ、あなたの眼にますますはっきりと見えてくるようなものだ。

幾百という徴候がみられる。そのひとつは、あなたの努力が一貫性を増してくることだ。あなたは、より長時間をこの径を歩くのに費す。懐疑と抑欝のムードは徐々に減っていく。小量の苦悶を解するのにその洞察を使ったあなたは、より大きな成就がすぐ前方に待っていることを知る。のどの贈いた動物が何マイルも先から見えない水を嗅ぎつけるように、あなたは眼に見えない壮大華麗ななにものかを感知するであろう。

あなたの霊的な理解はおのずと広がっていく。あなたは、低い次元の人間性があなたの日々の営みへ入りとみ、あなたを引きずり降ろそうと遊くのを知る。だがあなたの理解はその悪しき魂題を見抜き、詐術を払いのけ、否という。

直観的な知識がどんなふうにして来るのかあなたは気づいたことがあるだろうか?あなたはある本のあるアイディアを六回読んだ、だがその次の七回目を読んだところで、あなたは理解する、そういうものなのだ。

あなたが新しい人間となったとき、あらゆるものが違ってくる。前は強く見えたものがいまは弱くみえる。巧みと思われたものがいまは愚劣だと分る。空虚は充実となり、避けていたものは大切にされ、健康なものは病的となり、知性的なものはバカバカしいものとなる。闇は光に、スリリングなものは退屈なものに、友好的なものは敵対的なものに、荒あらしいものは優しくなる。

物事が好調となっても自己作業をやめてはならない。途中でやめ、結局、遊び仲間かなにかに傷つけられて戻ってきた例を、私はたくさん見ている。万事がうまくいってるときに自己作業をやめると、人生が難しくなったときに必要な叡智をくことになる。あなたのスーパーマインドから生きることを学びなさい。そうすれば、あなたはどとにいようと春風路蕩としていられる。