4-③ 宇宙的パワーの奥義
<宇宙的パワーの奥義>
ほとんどの人が気づいていない至高の秘密がある。人間の心の力を超えたひとつの力があるということだ。それはリアリティの、真実の、カーいつもそこにある力である。この力に気づけば、この力はわがものとなる。目覚めは導火線に点火し、意識の爆発へと到る。
あなたの人生を、考え過ぎて込みいらせてはならない。ハートを痛めつけるのは、人生のリアリテ←ではなく、条件づけられた心である。習慣的な思考や理窟づけや並べ変えはあなたに何もしてはくれない、あなたの内的な満足にすとしでも寄与したことはない。習慣的な思考は、休暇の計画とかバランスのとれた食事を考案するとか、日常的レベルの事柄についてはりっぱに役立つ。だが心理的な事象、たとえば幸福とか意味ある人生とかについては、条件づけられた思考はけっして成功しない。
心の力は翔ばない鳥類と同じく、地上的な活動だけに限られている。
人々は見当外れの思考をやめることを恐れる。人々は間違ったことをするのをやめることを恐れる。それをするしかないと誤って思いこんでいるからである。狂気のように心を働かせて追いかけないと、すべてが潰れてしまうと誤解しているからだ。だがこの逆が真実である。人間的思考がとまれば、霊的な目覚めが始まる。人は統一される。霊的な大空へ翔ぶのに地上に縛られた心を使おうとすれば、あらゆるものが墜落してしまう。
幸福とか意味ある人生とかについて考えようとはいないことである。計画と計算をやめることである。幸福となる、意味ある人生を送る、それは可能である、ただし催眠にかけられた心によってではない。イギリスの哲学者ジョン・ステュアート・ミル(※学1七三)は、目覚めた心だけが、真の満足を選択できると借じた。
答えがないことを恐れてはならない。空虚で不安定であることを怖がってはならない。不安感、空虚感、答えがみつからない苛立たしさ、それらは初めは辛く、これを怖わがるなといってもなかなかそうはいかない。しかし暗いトンネルを抜けでなければ日光は仰げないように、これらはまったく自然な通過関階なのである。この濃度に終始せよ。誰からも何からも慰識や安定を求めてはならない。この見ただけでは恐しい暗いトンネルへ、あなた自身を投げてるのだ。そして、何が起こるかを見る。
起こってくるのは、あなたの求めてやまなかった奇貴である。とても言葉では表現できない。個人的に経験するよりほかはない。これがあなたの求める、そしてあなたの持つことのできる、その経験なのだーあなたの真の自己との再会ということである。次の問答のポイントを考えてみなさいー
0人の憎しみには一種の暗黙の申し合せがあるように思われます。人々はそれについて語りたがらない。しかし憎しみはその人の惨めさと手をつないでいる。どうして人間には、こんなに憎しみが多いのでしょうか?
A 憎しみは自己認識への誤った感覚を護ろうとする必死のあがきなのです。男が女を離別すると、女は男を憎みます。それは彼女自身の本来の虚しさが暴露されたからです。憎しみはきわめて熾烈な感情ですから、活発さ、強さなどという為りの感情をもたらします。憎悪はきわめて自己破壊的です。洞察によって為りの自己が褪せていくにつれ、憎悪は消えていきます。
Q 心痛がするのは現在との瞬間の自由のうちに生きていないからだとおっしゃいました。わたしには理解できませんが•・・
A長い鎖につながれた重い岩をうしろに引きずりながら歩いているのと同じです。その岩は、あなたがいまいる地点まで辿りついた旅の必要な一部ではなかった。だのにあなたはそれを引きずっている。あなたが取りすがっている、この記憶という、不必要な鎖のせいで、そんなふうに錯覚するのです。鎖を断ち切りなさい。そうすれば、いまあなたが立っているその場所、つまり、いまこの瞬間において、自由が経験されるのです。ときには、朝、半分眠りから覚めかかったとき、記憶の鎖がまたあなたに取りつく前に、この自由が垣間見られます。
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