22. イノセンス(無垢)Innocence
ハートは岩に語りかけることができます……全くの愛がその神秘を明かします。ハートから狂いなさい。
アッシジの聖フランシスは確実に気違い病院に入っていたにちがいない。樹に話しかけ、アーモンドの樹に言っている。「シスター、お元気ですか?」——もし彼がここにいたら捕まっていたにちがいない。「シスター、私に神を歌ってください」と彼はアーモンドの樹に話しかけたものだ。しかもそれだけではない——彼はアーモンドの樹が歌うのを聞く! 狂っている! 治
療が必要だ!
彼は河に、魚に話しかける——しかも彼はその魚が自分に応えると主張する。彼は石や岩に話しかける——狂っているという証拠ががほかにもまだ必要だろうか?
彼は狂っている。だが、アッシジの聖フランシスのようにあなたも狂いたくはないかね? ちょっと考えてごらん——アー
モンドの樹が歌うのを聞くことのできる能力、樹のなかの兄弟姉妹たちを感じることのできるハート、あらゆるところに、ま
わりじゅうに、あらゆる形のなかに神を見るハート……。
それは最大限の愛のハートにちがいない。全くの愛がその神秘をあなたに明かす。だが論理的なマインドにとっては、もち
ろん、これらのことはナンセンスだ。
私にとてはこれらだけが意味のあることだ。狂いなさい。もしできるなら、ハートから狂いなさい。
ANCIENT MUSIC IN THE PINES, p.171
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