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21. 与えること Giving
いまこそ開いて、けちであることをやめて、自分がなしうるかぎりのことを、自分がもちうるかぎりのものを与えることです。あなたのありあまる愛を、あなたのありあまるハートを与えることです。 マリー・マグダレーナを覚えているだろうか? 私には、彼女だけがほんとうにイエスについて行った人のように思える。彼女の真正さは途方もなかった。ある日彼女はやってきて、非常に、非常に高価な香水をイエスの足にかけた。 ユダはその場にいて、その機会を逃さなかった。彼は言った。「いいですか、あなたは彼女を止めるべきだったのですよ! これは...
22. イノセンス(無垢)Innocence
ハートは岩に語りかけることができます……全くの愛がその神秘を明かします。ハートから狂いなさい。 アッシジの聖フランシスは確実に気違い病院に入っていたにちがいない。樹に話しかけ、アーモンドの樹に言っている。「シスター、お元気ですか?」——もし彼がここにいたら捕まっていたにちがいない。「シスター、私に神を歌ってください」と彼はアーモンドの樹に話しかけたものだ。しかもそれだけではない——彼はアーモンドの樹が歌うのを聞く! 狂っている! 治療が必要だ! 彼は河に、魚に話しかける——しかも彼はその魚が自分に応えると主...
23. 祈り Prayers
ほかの人の愛と祈りを邪魔してはいけません。自分は愛し方を、あるいは祈り方を知っているという考えを落としなさい。人がどのように愛し、どのように祈っていても、その人にとってはそれは完全なのだと、ほかの人びとをただ尊敬することです。 モーゼはあるとき祈っている人に出会った。だが、その人がばかげた祈りを唱えていたので、モーゼは立ち止まった。しかもばかげているだけでなく、その祈りは神を侮辱もしていた! その人はこう言っていた。「神さま、もっと近くに寄らせてください。そうしていただければ、あなたの身体が汚れているときに...
24. 力の誤用 Misuse of Power
力を使うときは、相手の人、そして存在全体への深い尊敬と愛をもっていなければなりません。あなた独自の知的な考えで、誰かほかの人の生を邪魔してはいけません。もしあなたがなにか力をもっていたら、他人を操らないこと、それを創造的に使いなさい。 ラーマクリシュナにはひとりの弟子、ヴィヴェカナンダがいた。そしてアシュラムには、カルウという名の非常に単純で無垢な男がいた。知的なタイプで、議論好きのヴィヴェカナンダは、このカルウをいつもからかっていた。 カルウは自分の部屋を寺院のように作りあげていた。インドではどんな石でも...
25. 実用性 Practicality
あなた自身の内成る神性を見せてくれるものに魅せられたり、囚われたりしてはいけません。その代わりに道に、神性に至る道の上にとどまりまりなさい。 非常に暗い夜、森のなかで道に迷ったふたりの人のことを聞いたことがある。それは非常に危険な森だった。野獣がたくさんいて、しげみは深く、まわりじゅうが闇だった。 ひとりは哲学者で、もうひとりは神秘家だった——ひとりは疑いの人で、もうひとりは信頼の人だ。 突然嵐になり、雷鳴(らいめい)がとどろき、すさまじい稲妻が走った。稲妻が光るその瞬間に、哲学者は空を見た——神秘家を道を...
26. 比較 Comparison
自分が必要とされていることを覚えておきましょう。ある人の方が高く、ある人の方が低いということはありません。ある人は優れていて、ある人は劣っているということはありません。あらゆることが互いに調和し合っています。 ひとりのサムライ、非常に誇り高い戦士が、ある日、禅マスターに会いに来た。そのサムライは非常に有名だった。だが、彼はマスターを見て、マスターの美しさとその瞬間の優美さを見て、突然劣等感を感じた。 彼はマスターに言った。「なぜ私は劣等感を感じるのでしょう? 一瞬前までは、すべてがうまくいっていたのです。これま...
27. 判断 Judgment
判断とは、マインドの腐りかけた状態のことです。そしてマインドは、常に判断を求めています。進行している動きのなかにいるのは常に危険で、居心地がよくないからです。とても、とても勇敢でありなさい。成長するのをやめてはいけません。瞬間のなかで生きて、生の流れのなかにただとどまりなさい。 この物語は老子の時代に中国で起こり、老子はそれを非常に愛した。 村にひとりの老人がいた。彼は非常に貧しかったが、美しい白馬をもっていたために、王たちでさえ彼を嫉妬した……。王たちはその馬に途方もない値をつけたが、その男はいつもこう言った...
28. 自分を受け容れること Self-Acceptance
あなたは、あるがままの自分以外の誰にもなれません。だからリラックスすることです! 存在はあるがままのあなたを必要としています。 聞いたことがある——。 ある王が庭園に出かけてゆき、しおれて死にかけている樹、灌木(かんぼく)、そして花を見つけた。 樫(かし)の樹が、自分は松の樹ほど高くなれなかったから死ぬのだ、と言った。王が松の方を見ると、それは倒れかけていたが、それは松の樹が葡萄のように実をつけることができなかったからだった。そして葡萄の樹は、薔薇のようには咲くことができなかったので死のうとしていた。 ...
29. 感謝 Gratefulness
あなたのハートが感謝でいっぱいになっているときは、閉じているように見えるどんな扉でも、さらにもっと大きな祝福への開き口となりえます。 禅の究極を達成した女性たちはごくわずかしかいない。蓮月(れんげつ)はそうした女性たちのひとりだ。 彼女は巡礼の旅をしていた。日が暮れるころある村に着いたので、一夜の宿を求めた。だが村人たちは扉を手荒く締めた。彼らは町の伝統的な仏教徒だったにちがいない。彼らはこの禅の女性がそこに泊まるのを許さなかった。彼らは彼女を村から追い出した。 寒い夜で、年老いた女性には泊まるところがなか...
30. 死 / けっして死ぬことのないもの Death/ That Which Never Dies
あなたの注意を、あなたの内側にあってけっして死ぬことのないものを見る方に向けなさい。あなたにはいま、死んでいるもの、あるいは去ったものに手放す用意ができています。それを呼び戻そうとすることを忘れなさい。そして、それが過ぎ去っていったことを個人的にとらえてはいけません。 仏陀の奇蹟は、イエスのそれとはまったくちがう。ある女性が仏陀のところに行く——。自分の子どもが死んだので、彼女は悲嘆にくれている。しかも彼女は未亡人で、もう子どもをもつことはけっしてない。たったひとりの子どもが死んだのだ。それは彼女の愛のすべて、...
31. 受け容れること Acceptance
生をあるがままに受け容れることです。どんな理由ももたずに、楽しみなさい。 偉大な禅のマスター、白隠が住んでいた村で、ある娘が妊娠した。彼女の父親は、彼女をおどしつけて、恋人の名前を知ろうとした。そしてついに、彼女は罰を逃れようとして、それは白隠だと告げた。 父親はそれ以上なにも言わなかった。だが時が満ちて、子どもが生まれると、彼はすぐに白隠のところに連れて行って、子どもを放り出した。「これはお前の子どものようだが」と彼は言い、ことの不名誉に対してあらゆる侮辱とあざけりをまくしたてた。 禅マスターは、ただ...
32. 小さな家族を超えて Beyond the Small Family
あなたは全体の一部です。存在に属しています。部分への執着に、より大きな全体へと入っていくのを妨げさせてはいけません。 イエスに関する非常に神秘的な物語、イエスにしては非常に厳しく見える物語がある。 彼は群衆に語りかけていた。すると誰かが言った。「イエス、あなたのお母さんが外の方で待っていらっしゃいます。でも、人の集まりが大きすぎて、彼女はなかに入ってこれません。あなたに会いたがっておられます」 イエスは言った。「誰も私の母ではない」 そしてあるとき、イエスはまだ子どもだったころ、イエスと彼の父母は、毎年恒例...
33. 再誕生/瞬間から瞬間へ Rebirth/Moment-to-Moment
あなた自身の感じていることが完全に正しいとされていて——しかもあなたが、自分はまったく正しい! と感じる——そのような状況においてすら、それでもなお、これまでにあなたが知ってきたあらゆることを超えている、なにかの可能性に対して開いていなさい。過去の体験から飛び出して、まったく新しい次元に飛び込みなさい。 仏陀が光明を得て、最初にしたことは、自分の家族のもとに帰ることだった。そうすることで、彼になにが起こったかを彼らが知ることができるように……。そして、以前自分が愛していたそれらすべての人びとを彼が思いだしたとい...
34. 怒り Anger
怒りを感じるときは、それを誰かほかの人に投げつけても、抑圧してもいけません。それは、ポジティブな方向に変容させることのできるすばらしい現象です。 禅の学生が盤珪 ( ばんけい ) のところに来て言った。「マスター、私には自分ではどうしようもない怒りがあります。どうしたらそれを鎮めることができるでしょうか?」 「その怒りを私に見せてごらん」と盤珪は言った。「おもしろそうではないか」 「いまはそれはありません」と学生は言った。「ですから、お見せできません」 「そうであれば」と盤珪は言った。「それがあるときに私のとこ...
35. ムードの習得 Mastery of Moods
幸せであろうと、不幸であろうと、「これもまた過ぎ去る」と覚えておきましょう。この鍵が、ムードの犠牲者になる代わりに、あなたを自分のムードの支配者にしてくれます。 多くの賢者たちを擁(よう)していた王が自分の富に不満を感じた。しかも近くの国、彼の国よりも力の強い国が攻撃の準備をしていた。王は死を、敗北、絶望、寄る年波を恐れていた。そこで彼は自分の賢者たちを呼んで言った。「なぜだかはわからないが、私はある指輪を捜さなければならない……それは、不幸なときには私を楽しませてくれると同時に、もし幸せなときに見たら、悲しく...
36. 地獄の門 Gates of Hell
地獄にいるか、あるいは天国にいるかという選択権は、自分がもっていることを瞬間ごとに覚えておきなさい。もしあなたが無意識だったら、あなたは地獄にいます。それはあなた次第です。
37. 天国の門 Gates of Heaven
あなたが意識しているとき、あなたは天国にいます。醒めていなさい。油断せずにいなさい。意識していなさい! これもまた、あなた次第です。 禅マスター白隠(はくいん)は、まれな開花のひとつだ。ひとりの戦士、サムライが、偉大な兵士が彼のところに来てたずねた。「地獄はありますか? 天国はありますか? もし地獄と天国があるとしたら、その扉はどこにあるのですか? 私はどこから入ればよいのですか?」 彼は素朴な戦士だった。戦士は常に素朴だ。彼らのマインドのなかにずるさはない。計算はない。彼らはふたつのことしか知らない、生と...
38. 変容 Transformation
アティシャのエクササイズをただ試みてみましょう。世界のすべての苦しみを自分のハートのなかに取り込んで、祝福を注ぎ出します。それはすばやい効果をもたらします。今日それをやってみましょう。 さあ、彼は、慈悲心をもつことを始めなさい、と言う。そして、その手法とは、息を吸うとき——注意して聴きなさい、それはもっとも偉大な手法のひとつだ——息を吸うとき、自分は世界のあらゆる人びとの惨めさをすべて吸い込んでいると考えることだ。あらゆるところに存在するあらゆる暗闇、あらゆる否定的なもの、あらゆる地獄、それをあなたは吸い込んで...
39. 創造性 Creativity
あなたの狂気、あなたの否定性、あなたの破壊性を、あなた自身とほかの人に対して用いるのをやめなさい。それはこれまでやりやすいことだったのです。破壊なら、子どもにもできます。いまはもう、内側にあってまったくなじみのないなにかに向かいなさい。それには途方もない勇気、途方もない力が要ります。あなた自身があなたの創造性を表現するのを許しましょう。 これは仏陀のことを語った物語だ。 ほとんど狂っている人がいた。狂っている殺人者だ。彼は千人の人びとを殺すという誓いをたてていた、社会が彼をひどく扱ったから、それ以下ではだめだっ...
40. 全体性 Wholeness
自分が全一であるかどうか、内側を見てみましょう。はさみはマインドに似ています。それは切ります、それは分けるのです。針は愛に似ています。ものごとをひとつにまとめます。引き裂かれたものを癒してくれます。あなたのハートを愛に向けて開きなさい。そうすれば愛があなたを全一にしてくれるでしょう。 偉大なスーフィー神秘家、ファリッドの生涯で、ある王が彼に会いに来たと伝えられている。王は彼に贈り物をもってきた——非常に高価で、めったにない、どこかユニークなところのあるすばらしい一丁のはさみ。彼はこのはさみをファリッドに贈るため...