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41. 失敗 Failure
あなたが独りで、全体からかけ離れてなにかをやろうと企てると、なんであれそれは失敗になります。成功は神のなかに、そして神とともにあります。 私は内なる恋人に話しかけて言う。私たちは鳥や動物や蟻たちを愛するある種の精神があることを感じ取っている——おそらくそれはあなたの母の子宮のなかで あなたに輝きを与える者と同じなのだろう。いまではまったく孤児になって歩き回っているあなたは理にかなっているだろうか? あなたが自分に背を向けて独りで暗闇のなかに入っていこうと決めたこと それがほんとうのところだ。いまではあなたは他者...
42. 心配/不安 Worry/Anxiety
あなたが離れていて、個人的なゴールをもっていると、とてつもない緊張があるために、あなたの覚醒は非常に狭くなります。あなたは閉じてしまいます。ただ明け渡しましょう。存在があなたを運んでゆくのを許しなさい。 私は、バスで旅行をしていたある年老いた女性のことを聞いたことがある。彼女は非常に不安で、震えながら、運転手にこの停留所はどこかと絶えず聞いていた。 彼女のわきに坐っていた見知らぬ人が言った。「楽にしていなさい、心配しなくていいんですよ。車掌が停留所を次々にアナウンスしつづけますよ。それに、もしあなたがあま...
43. マインド Mind
あなた自身の惨めさ、喜び、否定的な部分、肯定的な部分、地獄、あるいは天国といった創造の責任を取る用意。この責任を理解して受け容れたら、ものごとは変わり始めます。新しい可能性に向かって開いていましょう。 有名な逸話がある。 あるとき、ある人が旅をしていて、偶然楽園に入った。さて、インドの楽園の概念では、願いをかなえてくれる木がある。ただその下に坐って、なにかを望むと、すぐにそれがかなえられる——欲望と成就の間に隙間はない。 その人は疲れていたので、この願いをかなえてくれる木の下で寝込んでしまった。目が覚めると...
44. 欲望 Desire
あなたを幸せにしてくれるものを、あなた自身の外側に探し求めるのをやめるときです。内側を見なさい。 非常に有名なスーフィーの物語がある。 ある皇帝が、宮廷から朝の散歩に出たところで、乞食に出会った。彼はその乞食にたずねた。「お前はなにが欲しいのかね?」 乞食は笑って言った。「お前はまるで私の欲望を満たすことができるかのようにたずねるのだな!」 王は気を悪くした。彼は言った。「もちろん私はお前の欲望を満たすことができる。なにが望みなのか? 私に言ってみるがいい」 ところが乞食は言った。「なにかを約束する前に、も...
45. 延期 Postponement
未来での成就を追いかける無益さを見て、これ以上はなにも必要ないことを認めましょう。延期してはいけません。 ディオゲネス、ギリシアの神秘家は、人間の意識のまれにみる開花のひとつだ。アレキサンダー大王はインドに向かっていて、その途中でディオゲネスに会った。 それは冬の朝で、冷たい風が吹いていた。ディオゲネスは裸で、河の堤(つつみ)の砂の上で日光浴をしながら横になっていた……。彼は美しい人間だった——美しい魂がいると、この世のものではない美が立ち昇る……。 アレキサンダーはこの人間の優美さを信じることができな...
46. 探すこと、求めること、探究すること Searching, Seeking, Questing
あなたはとてつもない危険な状態にあります! どのような瞬間にでも——あなたは愛して、笑って、活気に満ちているかもしれませんが——偶然神を見出すかもしれないのです。 これはラビンドラナート・タゴールによるすばらしい物語だ。 私は何千もの生にわたって神を探していた。私は神を見た……ときとしてはるか彼方に……私は駆け寄った……私がそこに着くころには、神は遠ざかっていた。私はどんどん行きつづけた。だが、ついに私は扉のところに着いた。そして扉には表示が出ていた。「ここは神の住む家です」 ラビンドラナートは、私は初...
47. 希望 Hope
希望のわなに堕ちてはいけません。自分自身の外側から助けが来ているという考えに囚われてはいけません。相手があなたを満たすことはありません。成就は内側にあります。 ジャングルで道に迷ったハンターのことを聞いたことがある。三日というもの、彼は抜け出す道を聞こうにも誰にも出会えなかった。そして彼はますます恐慌(きょうこう)状態に陥った——食べ物のない三日間、そして絶えることのない野獣の恐怖の三日間。三日にわたって彼は眠れなかった。襲われるのを恐れて、彼はある木の上に坐ったまま起きていた。蛇がいた、ライオンがいた、野獣が...
48. チャレンジ Challenge(挑戦)
少しの苦闘は必ず必要なことです。私たちは嵐——稲妻、雷鳴、そして悲しみ——を経験することで、それと同時に喜びと幸せを経験することでも、より豊かになってゆきます。 私は古くからあるたとえ話を聞いたことがある——非常に古いにちがいない。というのも、そのころは神はよく地上に住んでいたからだ……。 ある日、ひとりの男が、年老いた農夫が来てこう言った。「いいですか、あなたは神かもしれないし、世界を創ったかもしれない。でも、私はひとつのことだけはあなたに言わなければなりません、あなたは農夫ではないのです。あなたは農業の...
49. 愛 Love
自分の愛を貯め込んだり、計算したりしないように覚えておきましょう。けち臭くなってはいけません。あなたはなにもかも逃してしまうでしょう。その代わりに、あなたの愛を咲かせて、それを分かち合いましょう。それを与えて、育てましょう。 ある偉大な王に三人の息子がいて、彼はひとりを自分の後継者に選びたかった。ところがそれは非常にむずかしかった。というのも、三人ともみな非常に賢くて、とても勇敢だったからだ。しかも彼らは三つ子だった——みな同じ歳だ——だから判断しようがなかった。そこで、彼は偉大な聖者にたずねた。聖者は彼にある...
50. 慈悲 Compassion
慈悲は、他人への同情でいっぱいになった血のにじむようなハートを持っていることではありません——慈悲とは、状況に覚醒をもたらすのに必要なことであれば、なんでも喜んでやるほどの愛の深さです。 イエスの生涯で起こったある状況を思い出してほしい。彼は鞭(むち)を取って、エルサレムの偉大な寺院に入って行った。イエスの手に鞭? これこそ仏陀が言ったことの意味だ——「怪我をしていない手は毒を扱うことができる」 そのとおりだ、イエスは鞭を扱うことができる。問題はない。鞭が彼を圧倒することはありえない。彼は油断せずにいる。彼の意...
51. 勇気 Courage
これは、あなたがひとたび神を見い出す道に踏み込んだら、後戻りはないことを思い出させるためのものです。これには途方もない勇気が必要です。 あるときイエスは、朝早く湖に来た。ひとりの漁師が網を打ったばかりで、太陽はまさに地平線上を昇ろうとしていた。イエスが漁師の肩に手を置くと、漁師は彼を見た。一瞬の間、彼らの間ではことばが交わされなかった。イエスはただの彼の目を見入った。その人は恋に落ちた。なにかが起こった。 イエスは言った。「いつまでお前は魚を捕まえて、自分の生涯を無駄にするつもりなのか? 私といっしょに来る...
52. 後悔 Repentance
自分が失敗したときですら、それもまたひとつの機会になりえることに気づいていましょう。あなたが自分自身の真実に背いてしまい、自分のハートで感じていることを妥協してしたと気づいたときは、あなたのなかを涙が深く流れるのを許すことです。そうすればそれは変容になりえます。 スーフィーの伝統のなかで、アル・ヒラジ・マンスールに比べられる人はほかに誰もいない。いわゆる宗教的な人びとによって、過去に多くの人びとが殺されてきた。イエスは十字架に架けられただけだが、マンスールはばらばらに切り裂かれた。彼は十字架に架けられた。そして...
53. 遊び Play
自分がなにをやっていようとも、それはゲームだということを覚えておきましょう。自分の役割を遊ぶことです。もしそれが戦いだったら、そのときには戦いなさい。中心に定まったままでいなさい。深刻になる必要はありません。ただ遊ぶだけでいいのです! 戦争は始まらなければならなかった。両方の軍隊が対峙(たいじ)して、互いに殺し合いを始めることができるように、合図がなされるのをまさに待っていた。アルジュナは、何百万もの人びとを見て、少し動揺した。彼は考えた。「これはばかげている。王国のためというだけで、ただ王になるというだけで、...
54. 一点に集中すること Single-Pointedness
学識のある人は、生命力のあふれている人のところに行かなければなりません。人工のものは、〈真実なるもの〉のところに行かなければなりません。 ボーディダルマがまさに禅の創造者であるように、サラハはタントラの創始者だ。 もし私が、人間性への貢献者を五人、数えあげるとしたら、サラハはそのひとりだ。 サラハはマハラシュトラのヴィダルバで生まれた。プーナにとても近い。彼は、マハパラ王の法廷の近くにいた学識のあるブラーミンの息子だった……。 王は自分の娘を快くサラハに与えようとしていた。だがサラハは出家したかった、サニヤシン...
55. セックス(性)Sex
セックスを、最後の段階ではなく、最初の段階にしましょう。 ふたりの恋人が深い性的なオーガズムに入っているとき、彼らは互いに溶け合う。そうなると、女性はもはや女性ではない、男性はもはや男性ではない。彼らはまさに " イン(陰)"と " ヤン(陽)" のサークルのようになる。互いに届き合い、互いに出合い、溶けて、自分たちの存在証明を忘れている……。だからこそ愛は非常に美しい。この境地は " ムドラー " と呼ばれている……そして、全体とのオーガズムの最後の境地は、" マハムドラー "——偉大なオーガズムと呼ばれてい...
56. 献身 Devotion
可能な愛のもっとも深い強烈さのなかに全面的に入っていきなさい。それを、あなた自身のなかにある、神性へ向かう開き口にしなさい。自分の女性的なエネルギーが流れるのを許しなさい。 ミーラ、インドの女性神秘家は、ほんとうに狂った帰依(きえ)者、" バクタ " だった。神との途方もない愛とエクスタシーのなかにいた。彼女は女王だったが、通りで踊り出した。家族は彼女を勘当して、毒殺しようとした。王家の家族にとって、彼女は恥さらしだったからだ。 そこは、国のもっとも因習(いんしゅう)的な地域のひとつ、ラジャスタンだった。そ...
57. 知性 Intelligence
たとえ暗くても、ないところではなく、あるところを捜すようにあなたの知性を使いなさい。内側を見ましょう。 ある夕方、人びとは、ラビヤが自分の小屋の前の通りでなにかを探しているのを目にした。彼らは集まり合った——かわいそうな老婆……。彼らはたずねた。「どうしたのです? なにを捜しているのですか?」 すると彼女は言った。「私は針をなくしたのよ」。そこで彼らは手伝い始めた。 そのうちに誰かが思いついてたずねた。「ラビヤ、通りは広いし、夜になろうとしています。すぐに光がなくなるでしょう。それに針はとても小さい物で...
58. ワーク / ワーシップ(仕事 / 礼拝)Work/Worship
自分の責任を回避してはいけません!自分がやるワークのなかでは強烈に生きていましょう。そして、人間として可能なことならなんでもやりつづけましょう。それでいて同時に、どのような緊張も創らずに、欲求不満にならずに、結果にこだわることなく、自分のやっていることを信頼して祈りにならしめましょう。 ひとりのマスターが、弟子のひとりと旅をしていた。その弟子には、駱駝(らくだ)の面倒を見る役目があった。彼らは夜になって、疲れて隊商宿(たいしょうやど)に着いた。駱駝を繋ぐのはその弟子の義務だった。彼はそのことを気にせずに、駱駝を...
59. おいで、おいで、それでももっとおいで Come, Come, Yet Again Come
あなたがどういう状態にあるかはかまいません。誰が来るかも問題ではありません。マスターには常に用意があります。 かつてない偉大なスーフィーのマスターのひとり、ジェラルッディン・ルーミーのすばらしい声明がある。それをあなたのハートに受け取るがいい。 おいで、おいであなたが放浪者、崇拝者、学問の恋人誰であろうとかまわない。私たちのキャラバンは絶望のキャラバンではない。たとえあなたが自分の誓いを千回破ったとしてもおいでおいで、おいで、それでももっとおいで マスターは主人だ。ほんとうのマスターたちはけっして誰も拒ま...
60. 笑い Laughter
笑いはとても変容をもたらす力ですから、ほかにはなにも要りません。もし自分の悲しみを祝祭に変えたら、あなたは自分の死を復活に変容することもできるでしょう。 私は中国の三人の神秘家たちのことを聞いたことがある。誰も彼らの名前を知らない。彼らは『三人の笑う聖者たち』としてのみ知られている。彼らはほかにはなにもしたことがなかったからだ——彼らはただ笑った。彼らは町から町へとよく移動して、市場に立って腹の底からすばらしく笑ったものだ。 この三人の人びとはほんとうにすばらしかった。笑うと、彼らの腹は波打った。それは伝染...