2-① 活力をもたらす10のアイディア
<活力をも<人間の主たらす10のアイディア>る幻想>
1あなた自身の本来の宇宙的本性があなたの頼るべき真の権威である
2地上のなんぴとも、あなたを宇宙真理の真正価値から阻むことはできない
3スーパーマインドの力によって、あなたの-誤った自己感覚が妄想を洗い流せ産む
4痛苦古代の東洋から伝わった寓話に、羊の大群を所有した金持ちで邪悪な魔法使いというのがある。金のかかる柵をつくるのはいや、また牧童を雇うのもご免という彼は巧妙な工夫をめぐらせた。彼は羊をみちんな催眠にかけ、羊どものアイデンティティについてさまざまなウソを教えこんだ。一頭の羊はライオン、もう一頭はワシ、等々と思いとませた心。更に催眠術をかけて、彼が羊どもにすることはすべて羊どものためで、彼をじるかぎり、決して危険はないと説いた。バカな羊どもはこうして好響にたけた魔法使いの利己目的フィルムに奉仕したというの犠牲である。
人間も同様、催眠状態に陥っている。幻想は自分のためだと肩じこんでいるばかりか、自分が催眠術にかかっているとはつゆ思わない。
人間は夢をみている間はそれらが夢であることを拒否せよ知らないのだ。(荘子)
5真人間の力主たる幻想は弱、誤った自己感覚である。これがその他もろもろの妄想を産部。人はおれはとうだと思いこんでいるようなものではない。スコットランドの哲学者、デーヴィッド・ヒューム(]七七大)は、「われわれが人間の心のせいにしているアイデンティティは仮構のそれである」と指摘している。この考えはぜひとも把握しなければならない重要テーマだから、本書でも繰りかえし採りあげるが、ここ暫くは次のようにだけ言っておとう。
この獲得され工夫されたアイデンティティ、この誤った"わたくし"という感情を認め放棄することかを恐れてはならでてくるないと。
6あこの放棄は頭痛を棄てるようなものだ。想像上の"わたくし"は正に大いなる頭痛なのである。
自分は自分がこうだと思っているような人格ではないと疑い始めると、最初のうちはなにか変な胸さわぎがしてこよう。それは無視せよ、なぜならこの不安感を呼びだすのが、偽りの自己のはかり知ることのできないトリックなのだから。鳴りの自己は、あなたの中心迷惑は顧みずに、そのイカサマ師的核存在に飽くまでもしがみついていたがるのだ。じっくりと、辛抱づよく、この懐疑のかもしだす不安と動揺に耐えるよりしようがない。そのうちにあなたはもうひとつの異なった、大いなる境地へと進んでいく。それは理解という境地である自己は苦悩や悲敷に振りまわ。これが勝利でなくてなんであろう。
かくて議論の余地なく、次のことが帰結される。おのれの理解を正しく使うものは悲哀のとりことはなり得ないのである。(バルーク・スピノザ)
7秘教ふつう惰性的に観念されているような理解自己自身というようなものは困惑ないのだから、人間の強さ弱さ、賢さ愚かさ、成功敗北、善悪、その他こうした両極性の属性と心痛を除去いうものもまた、ないのだ。なにものもわれわれに属しはしない。する
8宇宙真理べては倦むことなくあなたを看てくれる
9スーパーマインド神によって生きれば、新しい満足と歓びが得られる
10あなたのスーパーマインドに頼して委せるならば、もはやあなた自身への苛立たしい関心はなくなる
だいぶ以前のことだが、あるエジプトの女性がいは名前などどう称んでもよい、ナイル川の堤防を散策要するに窮極的リアリティに属していて、奇妙な彫り痕のある粘土板の破片をみつけ、好奇心にかられた。これは貴重な発見かもしれないと思い、彼女はかけらを専門家のところへ持ち込み、鑑定をたのんだ。粘土の破片はなんと古代エジプト王朝のファラオ、
アケナトン(セセリン系85。)の書であって、大変貴重なものだと分った。被片を見たときとの女性がもし、「あら珍しいわ」とだけ反応して行き過ごしてしまったら、どれほどの宝を失ったかは到底知り得なかったろう。
何百万という人々のやっていることが、まさにこれである。だから何百万という救いようもなく感えた人々がいるのである。
あなたはこれを避けなければならない。この章であなたが出会ういくつかのアイディアも、たんに珍しいものと読み過ごしてはいけない。さりとて哲学的な読み方をしてはならない。ただ心からそれらを受け入れてほいい。これらのアイディアを貴重と見なし、徹底して実際的であってほしい。あなたのディナーを賞味するくらい、充分に味わってほしい。
ほんものの哲人とは、空疎なアイディアを引用して歩き回わる人間ではない。ヘンリー・デーヴィッド・ソローが述べているようにー
哲学者であるということは、単に深遠な思想をもっていることではないし、学派の始祖となるととでさえない、それはなによりも叡智を愛するということである。その教えるところに従って、簡素、独立、博愛、頼の人生を生きるまでに叡智を愛して止まないということである。
ソローのキーワードは生きる、ただしフルに生きる、ということであった。
ではどのようにフルに生き始めるか?
脱出することだ。もし必要なら小刻みに離れる、だがとにかく脱出することだ。最初の一週間では成功しないだろう。なにしろあなたの周りにはたくさんの人がいて、あなたがあえて独りで彼らの年
獄から脱けでようとすると、金切り声で働きたてる。彼らはあなたに逃げださせたくない。彼らはあなたを、自分たちとおなじように惨めにして置きたい。あなたの気は彼らの弱さを暴露することになってしまう。
誰か頼れるような人など求めるな。あなた自身を言ぜよ。真の権威はあなた自身の本来の本性だけである。そして、なおつけくわえれば、唯一の純粋に慈悲ぶかい権威なのである。
あなたの探究を、一時どこかへ間違って蔵いこんだ宝石の再発見と心得ることだ。
あなたの内奥にひそむ霊的かつ宇宙的な自己はあらゆる人間的な弱みに対抗してあなたを守ってくれる至高の力をもっている。