2. コミューン Commune
コミューンとはもうひとつの社会を意味します……世間という砂漠のなかの小さなオアシスです。
もっともっと調和のなかに入ってゆきましょう。生を祈りに満ちて、敏感に、意識して、醒めて生きるのです。
あなたの小さな小川をほかの小川とひとつにして、大海に行き着く途上にある大河となるのを許しましょう。
" サンガ "、コミューンとは覚者のまわりに集まった弟子や帰依者たちのブラザフッドだ。
花開いた覚者のもとにやって来た蜂たちのブラザフッドだ。
THE WHITE LOTUS, p29
覚者はそれぞれコミューンを創る……。コミューンとは彼のエネルギーフィールドを意味する。
コミューンは彼とともにつながり合った人びとを意味する。
コミューンとはもうひとつの社会を意味する……世間という砂漠のなかの小さなオアシス……
そこでは生がまったく異なった形態で、まったく異なったヴィジョンで、まったく異なったゴールをもって生きられる。そこでは生が目的と意味をもって生きられる。そこでは生が祈りに満ちて、敏感に、意識して、醒めて生きられる。そこでは生はたんなる偶然ではない。そこでは生があるひとつの方向のなかで、あるひとつの最終目的に向かって、より大きく、より大きくなって成長となり始める。そこでは生は、もはや流木のようなものではない。
THE BOOK OF WISDOM, Vol.2, Discourse 1**
覚者のコミューンのなかでは、あらゆる人が個性をもっている。人格をもっている人はいない。誰ひとりエゴイスティック
ではない。だがあらゆる人がその人独自の特性をもっている。人はその人独自のユニークなやり方でコミューンに寄与する。
そしてあらゆる人が、なにをやっていようと尊敬されている。個人への途方もない尊敬がある……。
詩人、画家たちがいる……有名な、よく知られている……多くの本を出版した作家たちがいる。彼らは靴を作っているかも
しれない。大工仕事をしたり、庭でなにか手仕事をしているかもしれない。というのも、ひとつのことが完全にはっきりして
いるからだ。それは、仕事はなんのちがいももたらしはしないということ、あなたの個性はどんなところでもそこなわれては
いないということだ。あなたの仕事があなたにより高い地位を与えることはない。それはどのような階級組織も作らない。あ
らゆる人がその人独自のやり方で心から働いている。
I AM THAT, Discourse 15**
あなたがそこに始めたばかりの人々を見る場所、あなたがそこに始めたばかりの人よりはもう少し先に行っている人びとを
見る場所、そして、そこに自分たちの旅のほぼ中間にまで行き着いている人びとを、さらにその中間を超えている人びとを、
そしてまさにゴールに行き着こうとしている人びとを、そして行き着いているマスターを少なくともひとり、そこに見る場所。
それはあなたがスピリチュアルな段階の範囲をすべて見ることのできる場所だ。旅の全行程を見ることのできる場所だ。それ
は勇気を与える。あなたは自分は行き詰まってはいないのだと、暗闇のなかを動き回ってはいないのだと、なんらかの幻想に、
幻覚に入り込んではいないのだと、自分の努力は結果をもたらすのだと知る。
THE SECRET, pp.156-161
そしてこの実験全体は、世界に、あるひとつのブッダフッドをもたらすためのものだ。このコミューンは普通のコミューン
ではない。これは神を呼び起こす実験だ……。
私は神がもっともっと降りてこられるようなスペースを創ろうとしている。このコミューンは接点になるだろう。世界はそ
の接点を失った。神はもう現実ではない。この世紀に関するかぎり、ニーチェは正しい。神は死んだ。接点が壊れている……。
このコミューンは橋を創る実験だ。もっともっと調和しなさい。あなた方のエネルギーをプールしなさい。そして覚えてお
くがいい、小さな流れは海に行き着けない。どこかで失われてしまうだろう。海は非常に遠い。どこか砂漠の地で、どこか荒
れ地で、それは失われてしまう。だが多くの小さな流れがひとつにプールされたら、それらはガンジス河になる。そうなった
らそれは海に行き着くことができる……。
SUFIS: THE PEOPLE OF THE PATH Vol. 2, pp.318-322